心因性口臭の原因と対策

若い人から年配の方まで幅広い年齢層に見られる問題のひとつに心因性口臭があります。心因性口臭というのは、いわゆる自臭症のこと。

 

自分の口の臭いがとても臭いのでは無いかと思い込んだり、ちょっとした口臭を感じただけでそれを必要以上に気にするような場合が当てはまります。

 

誰でも多少なり自分の口の臭いは気になるもの。
しかし、その意識が過剰になりすぎて社会生活に影響を及ぼしたり、強いストレスになっている場合に心因性口臭だと判断することができます。

 

実際に、心因性口臭に罹ることで慢性的なストレスが続き、上手く他人と話をすることが出来ない、人と会うのが怖い、外に出られないなどの状態になる人もいます。

 

心因性口臭の原因

心因性口臭になる原因にはいくつかのものがあります。
まず、性格的な問題です。

 

他人に対して迷惑をかけることが苦痛な人や神経質な人、自責念の強い人に多く見られます。
また幼少期に口の臭いでのトラウマ的体験をした人にも多く見られます。
例えば、口臭のことで親から叱られたり、友人からからかわれたりした場合に心に傷を負い、
それがトラウマとして心因性口臭として発露するようになるパターンも少なくありません。

 

心因性口臭に悩む人は、過剰な口内ケアを行っていてそれが本当に口の臭いを強めているケースもあります。
最初のうちは寝起きや空腹時などの生理的口臭(誰にでも起こり得る当たり前なもの)を気にするようになり、これを解消するために歯磨きを行ったり、デンタルリンスを利用するようになります。

 

すると、かなり口の臭いがなくなってくるのですが「まだ臭いのでは無いか」と思い込むことで、小まめに歯磨きを行ったり、アルコール性の刺激の強いうがい薬などを頻繁に利用し続けるようになると口内に傷ができたり、雑菌を退治するための口内免疫機能が低下して炎症が起こり、そこから強い口臭がするようになるケースも多々見られます。

 

過度な口内ケアもまた原因のひとつです。

 

心因性口臭の対策方法

 

心因性口臭を改善するためには「自分の息は臭くないんだ」と認識することが重要です。
そのため、歯科医に相談して口臭の原因となる虫歯などを完全に治療すること、
そして歯科医に口臭の有無を確認してもらうことで症状の緩和、あるいは完治を行うことができます

 

それでもまだ症状が治まらない場合には精神科医や心理診療クリニックでのカウンセリングや認知療法の必要
があります。

歯科医院やクリニック

 

これらの医院やクリニックでは、まずカウンセリングを行います。
カウンセリングの中で、心の奥に潜む深層心理を表面上に浮き彫りにして自覚することを促します。
また、心因性口臭によって溜まったストレスを発散する意味でもとても重要なことです。

 

人にはなかなか言えない口の臭いの悩みを包み隠さず話し、そのことを肯定し、
今後どうするべきかを専門家のリードの元、自分自身で見つけ出すこと。これがカウンセリングの目的になります。
この時点で症状が緩和するケースが多いですが、
根本的な解決を行うためには認知療法を行う必要
があります。

 

認知療法とは、一般的な人の考え方、この場合で言えば「寝起きの息はある程度臭くて当たり前」「ちょっとくらい息が臭くても他人にまで届かない」ということを覚えるために行う心理療法です。

 

具体的には各病院やクリニックによって異なります。
例えば、臭いを計測する機器を使用して具体的に数値として口の臭いを表すことで自身の臭いが気にするほどのものではないということを認識する方法が挙げられます。

 

その他にも、容器に息を吹きかけてその臭いを嗅いでみて、実際に臭いが残っているかを確認したり、
スタッフに臭いを嗅いでもらって「臭いがしない」という経験をするなどがあります

 

このように、心因性口臭は少々歪んだ認識の仕方が積み重なって発露するものですので、認識の持ち方一つで大きく改善することができます。

 

精神科、心療内科はうつ病などの心に大きな負担を抱えた人が行くところ、というイメージがあるかもしれません。
ですが、少しでも心に影を感じたときや、生活に支障を感じたら軽い気持ちで相談をしにいく、というニュアンスで活用しても良いものなのです。
もしかすると心因性口臭なのかもしれない、と思う方はここで紹介した対策方法を試してみてはいかがでしょうか。